MENU

「落語の国からのぞいてみれば」

前回のタダごはで、寄席に行ったこと書いたゆきぴゅーですが、三日三晩悩んだ末にやっぱり丸2年ディアゴスティーニさんに貢ぐことにしましたの。で、さっそく創刊号と第2号が届きまして、夜な夜なゲラゲラと笑いながら聞いています。楽しいです。そんな落語つながりで最近読んだのが堀井憲一郎著「落語の国からのぞいてみれば」。この方、年間400席以上の寄席に通っているヒマ人、ではなくすごい人みたいで、テンポのいい独特の文体が読みやすくてあっという間に読破してしまいました。

内容は、落語の世界を通して江戸の頃をちょっとのぞいてみましょ、っていう本ですの。昔と今の時間の概念の違いや、恋愛・結婚観、数え年と満年齢の違いとか、読んでいると、へー!って思うことばかりでした。日本橋から京都まで日帰りで行って帰って来られるなんて江戸時代では考えられなかったけれど、当時はもちろん歩くしかなくって、その歩き方ひとつとっても今の人とはだいぶ違うそうですの。ちなみに手を振らない歩きかたってのが疲れない秘訣なんだとか。それに、当時の人って相当早足で歩いていたそうですわ。ゆきぴゅーはまだゲラゲラ笑って聞いてるだけだけど、古典落語って江戸時代の人達の生活を知るのにすごく手っ取り早いメディアなんですのね、と思いました。 あとがきに、「知ってる人にはすごく当たり前の情報ばかりの本になりましたが」とありましたが、「知らなかった」ゆきぴゅーにとっては非常に有効な本でした。ありがとうございました、堀井さん。

そんでもってもうひとつ、落語つながりのお話です。2、3週間前の「プロフェッショナル仕事の流儀」が落語家の柳家小三治さんでした。びっくりしたのが、落語家さんて会場に入ってからその日の演目を決めるんですのね!ネタ帳という、その会場で最近どんな演目が話されたかが書かれた帳面をチェックしたり、その日の客層やお天気などいろんなことをふまえて決めるんだそうです。で、時にはマクラを話しながらもどうしようか考えていることもあるんだとか。ってこんなこと、落語好きの人にとっては常識なことかもしれないのですが知らなかったのでホントびっくりでしたの。

えー。

番組の中で、小三治さんが司会の茂木さんに、
「わたしは以前は150ほどの噺を覚えていたはずなんですが今では30くらいしか話せるのがありません。忘れちゃった噺ってのは脳の中でどうなっちゃうんでしょうかねぇ」
って質問していましたが、脳科学者を目の前にして思わず出た質問だったのでしょう。茂木さん曰く「忘れないようにするにはとにかく繰り返し繰り返し“出力”すること」だそうです。 「笑わせるんじゃない、笑ってしまうのが本物の芸」。 いつか生で聞きたいと思います。それにしても、リウマチのお薬を鬼のように飲まれていてお気の毒に思ってしまいました。

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (13件)

  • では、突然ですが落語検定です。

    次の語句を説明しなさい。

    てれすこ
    すてれんきょう
    てけれっつのぱ
    すどうふ

  • ご隠居さん、見た目と音でヨコヤリ入れてみます。

    てれすこ→ステテコの短いやつ。
    すてれんきょう→モノが「捨てれん」教。ヘアドライヤーの入ってた箱まで、なんでも取っておくワタシのような人間がはまっている宗教です。
    てけれっつのぱ→大阪弁の「あかんたれ=ダメなおとこ」。あそこの末っ子は、てんでてけれっつのぱだな。
    すどうふ→湯豆腐が訛った?まっすぐ=まっつぐ、みたいな・・・。

    ・・・お邪魔しました(退散)。

  • meさん、

    なかなかユニークなお答えですねえ(^_^)。
    では、ちょっとヒントを。

    「てれすこ」と「すてれんきょう」は、同じ咄に登場します。
    「てれすこ」にあることをすると、「すてれんきょう」に化けるので...。

    「てけれっつのぱ」は、その前に「あじゃらかもくれんこーえーへー」という
    言葉が付くんですね。

  • ハイっ!
    「てれすこ」はお餅。でもって「てれすこ」を小さく切って干すと「すてれんきょう=おかき」に化ける・・・。

    「あじゃらかもくれんこーえーへーてけれっつのぱ」は・・・・・・・降参です。
    沖縄の名産品が3個ほど入ってそうです。

  • meさん、惜しい!

    「てれすこ」を干すと「すてれんきょう」になるのは合っています。
    でも、「てれすこ」は魚なんですね。

    ある日、浜でみたこともない魚が発見されて、その魚の名を知っている者は申し出よと...。

    あとは「てれすこ」という咄を聞いてください(^_^)。

    で、「あじゃらかもくれんこーえーへー、てけれっつのぱ」というのは、「死に神」という咄に出てくる呪文なのです。死に神が病人の足元に座っているときは、この呪文を唱えて手をぱんぱんと2つ叩くと...。

    「すどうふ」は「酸豆腐」という咄に出てきます。知ったかぶりをする食通自慢の若旦那をこらしめてやろうというので、長屋の連中が腐った豆腐を...(^_^)。

  • 12月23日に神楽坂の毘沙門で落語やるですわよ。
    行きますか?行きますか?
    詳しくはここ↓
    ttp://park5.wakwak.com/~rakugo/

  • ”お弟子さん”のサイトですから、どうしても
    「てれすこ」=望遠鏡
    「すてれんきょう」=双眼鏡
    という連想をしてしまいますの。
    さしずめ顕微鏡は「まいすこ」でしょうか?

  • ご隠居さま

    「てれすこ」も「死に神」も「酢豆腐」もきっとディアゴスティーニさんが送ってくれるDVDに入っていると思いますので観たら報告しますわね。
    ご隠居さまは落語お好きなんですのねー。

  • >ご隠居さまは落語お好きなんですのねー。

    だから「ご隠居」なんです(^_^)v

  • ゆきぴゅー、私寄席に行って見たい~ 行かない?あれって入ったら1日いれるって聞いたけど。。。

  • さや吉さんへ

    行きたいですか、行きたいですか?ええ、行きましょう、行きましょう!
    昼の部、夜の部と区切りはあっても2500円前後でずっといられるみたいです。
    お弁当食べてビール飲みながらただひたすらゲラゲラ笑うっていう一日も
    いいものですわよ。
    落語以外のマジックや漫才、漫談っていうのもなかなか面白いんですの。

コメントする

目次