今年は“ずっと行ってみたいと思っていた場所に足を運んでみよう!”と目標を立てた2023年初頭。冬景色を観たい場所としてまず思い浮かんだのは山形の銀山温泉ですの。川の両岸にレトロな木造温泉旅館が建ち並ぶ大正浪漫な景色は、誰もが写真などで一度は観たことがありますわよね。どうせ行くなら1月中に行きたいですわ~!と、さっそく楽天トラベルでお宿を検索。すると、あらびっくり!12、3軒あるお宿はどこも今月いっぱいほぼ満室なんですの。わたくし冬の銀山温泉人気をナメていたようですわ。だけどラッキーなことに平日1室だけ空いていた旅館を見つけて、本能でポチっと2名分予約。銀山温泉ですもの、きっと誰か一緒に行ってくれるはず。案の定、食いつきそうなお友達に聞いてみると「行く行く~!」と一つ返事で返ってきました。
宿を押さえたのでお次は交通。山形空港まで飛行機という手もありますが今回は新幹線で。えきねっとのトクだ値でお安く予約できてラッキーでした。そんな山形新幹線「つばさ」は、福島駅を過ぎたあたりから車窓は雪景色に。新幹線とは思えない速度でのんびり走るので旅気分があがります。
銀山温泉へは大石田駅で降りて、そこから「はながさバス」が運行する定期路線バスに乗車するのです、、、がっ!そのバスが想像以上に大混雑で、長~い列ができているではありませんか。冬の銀山温泉をナメきっていたことを心から反省しながらなんとか乗り込んだものの、数人あとの人々は乗車できずに「恐れ入りますが次のバスかタクシー使ってください(←山形弁)」と断られていました。すし詰め状態の中、30分ほど立ち乗車してようやく銀山温泉に到着です。
ちなみに今回私達が泊まった「旅籠いとうや」さんは送迎サービスをやっていないお宿でしたが、銀山温泉のほとんどの旅館は大石田駅との間を送迎してくれます。ということはつまり、バスに乗って銀山温泉を訪れている人達は、、、そう日帰り観光客!それもアジア系のインバウンド客がほとんどで、一番多いのは台湾からの観光客とのこと。泊まりたくても泊まれないので、レトロで大正浪漫な街並みを観に日帰りで訪れているのだそう。ひゃ~!どんだけワールドワイドで人気なんですの銀山温泉!
ということで、まずは足湯(無料)に浸かりながら「野川とうふや」の豆腐と揚げ豆腐を食べました。「お夕飯食べられなくなっちゃうから気をつけよう」と言い合っておきながら、その後も板蕎麦やそばソフト、揚げ餅などの温泉グルメが胃袋へ。
お宿には15時半頃にチェックイン。お部屋ごとに貸し切りにできる源泉かけ流しの温泉にゆっくりつかって極楽、極楽。山形の食材をつかった美味しい夕食を食べ終えたところで、いざ、夜の温泉街散策へ!(といっても目の前なんですが)
ちなみに夜は“浴衣とダウン入り丹前姿”で温泉街をそぞろ歩きしたかったのですが、さすがに寒すぎて断念。着ていった洋服に着替えて完全防備で外に出ました。
それにしても、観てみたかった景色が目の前にあるって感動しますわね。同じ景色を何枚シャッターを切ったことか。日帰り観光客はいなくなって、宿をとっている人だけが目にすることができるとっておきの景色。思い切って訪れて本当によかったと思いました。
寒い寒いと言いながらひとしきり写真を撮ったら、宿に戻って再び温泉へ。芯から冷えた身体を温めて、お部屋で夜更けのビールを飲んだあとはふかふかのお布団に包まってぐっすり寝ました。
チェックアウト後は、13時25分発のバスまで温泉街を散策したり、お蕎麦を食べたり、日帰り温泉に入ったりして時間をつぶしました。帰りのバスも激混みだったらどうしよう?と心配していたのですが、土曜日だったこの日は増便したらしく、2台目で余裕で座って駅まで行くことができました。ホッ。
今回の旅で感じたのは、銀山温泉は激しく現金必須!ということ。まずバスは交通系ICが使えず現金のみ。クレジットカード払いはできるでしょと思っていたお宿が現金かPayPayのみということで、持っていた現金があっという間になくなり、帰りのゆきぴゅーのお財布の中身はお札ゼロで残金352円、しかも同行のお友達に800円ほどの大借金を残して終わったのでした。キャッシュレスの波はまだ山形県の山奥の銀山温泉には届いておりません。ということで、まだまだそういう場所があることを認識できた有意義な旅でした。さて、来月はどこに行けるかな?
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