ゲゲゲの女房

水木しげるサンの奥さんが書いたエッセイ「ゲゲゲの女房」を読みました。ゆきぴゅーはこれを読むまで、水木さんが戦争で左腕を失っているってことを知らなかったので、まずそれにびっくりというかショックを受けましたの。「自分は人の3倍働いてきたけど、もし左手があったら6倍は働けただろう」とご本人が言っているそうですが、これぞまさに、妖怪ですわ!爪の垢を煎じて飲ませていただかなくてはと思いました。

水木サンといえば、今では誰もが知ってる有名なマンガ家さんですが、昔は描いても描いても売れない、破滅的な貧乏生活が続いたんだそーです。そんな人のところに嫁いだ奥様の苦労話ですからなかなかすごかったですの。一番苦しかった時代に、子供のミルク代を買うにもお金がなくなってしまってどうしようかと困っていたら、原稿料でもらった3ヶ月後に現金化される予定の約束手形を水木さんから「これで買ってこい」と渡されて、でも買えなくて(>当たり前)、逆に薬屋さんに「これは勘弁してください」と頭をさげられて心底恥ずかしい思いをしたというエピソードがありました。その後、漫画が売れるようになってくると、天下の講談社はこちらから原稿料をもらいにいかなくても銀行に振り込んでくれた、これには感動した、とありました。

人生をともに歩んできた奥様は、お見合い結婚してまもなくの若い頃、夏の暑い夜に黙々と仕事をする水木さんの後ろ姿を見て感動し、思わず立ちすくんでしまったことがあるんだそうです。左腕がないために左の肩で紙を押さえながらペンを走らせるその姿に感動して以来、この人はいつか報われる!と水木さんを信じ続けてきたことが自分の生涯最大の「誇り」だとおっしゃっています。典型的な昭和ヒトケタ生まれの女性の考えってこういうものなんだろうなと思いました。今でこそ言える昔の愚痴や、かつて水木さんのアシスタントだった今では名だたるマンガ家さんのエピソードなんかもあったりして、とっても面白いエッセイです。夏の読書にぜひどうぞ、ですの。

猫むすめはやっぱり田中麗奈ちゃん

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