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ドラゴンボートで応急巡り、ですの。

Dragonboot フエを訪れると誰もが参加するのが「王宮巡りのボート・トリップ」なんですの。
 街の郊外を流れるフーン川づたいにいくつかある王宮跡を、ドラゴンボートに乗って観光する一日ツアーなのですが、な、
なんとこのツアー代は、ランチ付で$2。いかにベトナムの物価が安いかお分かりになるでございましょ。
 わたくしとリザの乗ったボートには、他にアイルランドからのカップルやスイス人おねいさん二人、中国人、ベトナム人、
と国籍さまざまでとってもインターナショナルでしたわ。
 ボートはこれまたゆっくりゆっくり川を下っていきますのよ。うとうとしかけたころやっと最初の寺院に着きましたですの。
 8角形の7重の塔でそれはそれはりっぱなものでした。
 わたくしはしょっぱなからバチバチと写真を撮りまくったですのよ。
 で、またボートに戻って次の王宮へ川を下ったんですの。
 ところが次のところはボートを降りてからしばらく歩かないと行けない場所らしいのです。で、
案の定モーターバイクのにいちゃんたちが客待ちをしているんですの。
 「ここから寺は6キロ離れてる、遠すぎて歩けない、安いよ、安いよ」というようなことを言って道をふさぐではありませんかっ!

 わたくしはさんざんハノイでぼられたのでモーターバイクのにいちゃんの言うことは信用できないですのよー。
どうせ6キロなんてのはうそで1キロくらいですのよ、リザ歩いて行きましょ、と無視して歩き始めたのですが、目指すはとんでもない山の中、
舗装されてないでこぼこ道、暑さにくらくらしてきて「ほ、ほんとに6キロあるかも・・・」と思ったその瞬間、
後ろからさっきのモーターバイクにいちゃん達がやってきたんですの!
 負けましたわ、でも安くしてちょうだいませね、と助けを求めると「そしたら二人一
緒に乗れ、一人分の料金にしてやるよ」と言うのです。
 リザはキャーキャーはしゃいでさっさと乗ってしまいましたの。山道大人3人乗りですのよー。もちろんノーヘルで。危ないですわー。

 「にににににいちゃん、ああああああ~安全運転で~す~わ~よ~、分かったで~す~の~!?わわわわわわたくしはまだ生春巻きの修行が!」
(ゴンッ)
 念を押してるヒマもなくびゅ~んとバイクはお寺目指して走しっていくのです。
 そうしてあっという間にお寺に着いたのです。
 さっそく中に入ろうとしたら男の人が慌てて寄ってきたんですの。
 「あなたたち、チケット買ってください」
 と言うのです。
 「へ?タダじゃないんですの??ニャット(日本)のお寺は、みんなただですわ!(大嘘)」
 と言いましたら、なんと入場料が55 000ドン(約$4)もふんだくるですの!
 フォーを一杯40円で食べれるこの国で入場料$4とはちと高すぎやしませんの~と抗議しても聞き入れないので、
リザとわたくしはしぶしぶ払って中に入ったですの。ところがどっこい。さすが世界遺産ですわ!
タイムスリップしたみたいですわ!!すばらしいですわ!!の一言ですわ~!!!!。
 またまたわたくしはバチバチ写真を撮りまくったですの。
 ボート出発の時間が迫ってきたので待っててもらったモーターバイクにまたまた3人乗りで戻ったのですが、そこにはなぜか、
うかない顔のアイルランドカップル。
 そういえば彼女たちの姿をお寺で見なかったですわ。「どうしたんですの」とりザが聞きますと、
なんでも今日はそんなにお金を使うと思っていなかったのでほんの少ししか持ってこなかった、
あと何ヶ所か行くのだったらそっちでも払わなくちゃいけないのでここは見なかったというんのですの。
 それは残念ですわ。悲しいですわ。涙そそりますわ。すばらしい建物でしたのに。・・・・
 (ポクポクポクポク…ピコーン)そーですわ、
思い出しましたわ!わたくしデジカメライター文月凉の弟子ですの!写真撮っているですの~!デジカメで~!エイドリア~ン!!とデジカメで撮った写真を見せてあげたんですの。

 カップルちゃんたちはたいへん喜んでくださいましたわ。

 つづく

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