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読書録『ニッポン・ゴジラ黄金伝説』

図書館で昭和30年代の特集コーナーが開設されていて、その中で思わず手にした一冊。俳優、宝田明さんの著書ですの。内容は、旧満州ハルピン生まれのおいたちから東宝入社、『ゴジラ』の第一作目主演、試写会での感動、本多猪四郎監督のこと、その後の娯楽映画の黄金時代のお話、58歳で再び出演した『ゴジラvsモスラ』、そしてハリウッド版『DODZILLA』のこと、などなど。

『ゴジラ』(1954年)の主役に抜擢されたデビュー間もない宝田さんが撮影初日に、
「主役をやらせていただきます宝田明です。よろしくお願いします!」
と張り切って挨拶をしたら、
「何言ってんだ、主役はお前じゃない。ゴジラだ」
というような言葉がスタッフ陣から出て、張り詰めていた気持ちがしぼんでいくようだった、とありました。
そんな主役の自分以上の存在である“ゴジラ”って一体どんなやつなんだー!と思っても、当時、製作側が徹底した秘密主義をとっていたので相当あとになるまでお目にかかれなかったんだそうです。「あそこの山の稜線からゴジラが顔を出すと思って演技して下さい」と言われても、その“ゴジラ”が一体どんな姿でどんな顔をしているのかわからないので大変困ったと、、、そりゃそうですわよねー。だって今は誰もが“ゴジラ”といったら大体の人があの姿を想像出来ますが、第一作目なんですもの、知らないのは当たり前。恐龍だとかトカゲの大きいのだとか言われてきたけれど、(トカゲが電車を踏みつぶすんだろうか)と疑問に思っていたんだそうです。

ゴジラが“シェー”をすることで有名な『怪獣大戦争』のことも書かれていました。賛否両論あるあのシーンについては、消しゴムで消せるなら消してあげたい過去であり、正直あまり触れて欲しくない古傷のようなものだそうです。とはいえ、スチール写真では自分もゴジラや他の共演者とともにシェーをしているから大きな事は言えない、ただ、ゴジラだけにはやって欲しくなかった、と。出演者が言うくらいなんだから、ゆきぴゅーが観て違和感を感じたのは当たり前だったんだなぁと思ったのでした。
でもやっぱり観ちゃった

読んだ後、第一作目の『ゴジラ』をまた観たくなりました(が、今は007シリーズ)

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