「落語の国からのぞいてみれば」
2008 年 10 月 30 日 木曜日前回のタダごはで、寄席に行ったこと書いたゆきぴゅーですが、三日三晩悩んだ末にやっぱり丸2年ディアゴスティーニさんに貢ぐことにしましたの。で、さっそく創刊号と第2号が届きまして、夜な夜なゲラゲラと笑いながら聞いています。楽しいです。そんな落語つながりで最近読んだのが堀井憲一郎著「落語の国からのぞいてみれば」。この方、年間400席以上の寄席に通っているヒマ人、ではなくすごい人みたいで、テンポのいい独特の文体が読みやすくてあっという間に読破してしまいました。
内容は、落語の世界を通して江戸の頃をちょっとのぞいてみましょ、っていう本ですの。昔と今の時間の概念の違いや、恋愛・結婚観、数え年と満年齢の違いとか、読んでいると、へー!って思うことばかりでした。日本橋から京都まで日帰りで行って帰って来られるなんて江戸時代では考えられなかったけれど、当時はもちろん歩くしかなくって、その歩き方ひとつとっても今の人とはだいぶ違うそうですの。ちなみに手を振らない歩きかたってのが疲れない秘訣なんだとか。それに、当時の人って相当早足で歩いていたそうですわ。ゆきぴゅーはまだゲラゲラ笑って聞いてるだけだけど、古典落語って江戸時代の人達の生活を知るのにすごく手っ取り早いメディアなんですのね、と思いました。 あとがきに、「知ってる人にはすごく当たり前の情報ばかりの本になりましたが」とありましたが、「知らなかった」ゆきぴゅーにとっては非常に有効な本でした。ありがとうございました、堀井さん。
そんでもってもうひとつ、落語つながりのお話です。2、3週間前の「プロフェッショナル仕事の流儀」が落語家の柳家小三治さんでした。びっくりしたのが、落語家さんて会場に入ってからその日の演目を決めるんですのね!ネタ帳という、その会場で最近どんな演目が話されたかが書かれた帳面をチェックしたり、その日の客層やお天気などいろんなことをふまえて決めるんだそうです。で、時にはマクラを話しながらもどうしようか考えていることもあるんだとか。ってこんなこと、落語好きの人にとっては常識なことかもしれないのですが知らなかったのでホントびっくりでしたの。

番組の中で、小三治さんが司会の茂木さんに、
「わたしは以前は150ほどの噺を覚えていたはずなんですが今では30くらいしか話せるのがありません。忘れちゃった噺ってのは脳の中でどうなっちゃうんでしょうかねぇ」
って質問していましたが、脳科学者を目の前にして思わず出た質問だったのでしょう。茂木さん曰く「忘れないようにするにはとにかく繰り返し繰り返し“出力”すること」だそうです。 「笑わせるんじゃない、笑ってしまうのが本物の芸」。 いつか生で聞きたいと思います。それにしても、リウマチのお薬を鬼のように飲まれていてお気の毒に思ってしまいました。