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波瀾万丈の出発まで、ですの。

 でもチケット手配も楽ではございませんでしたの。
 初っぱなはお師匠様が手配してくださったのですが、途中からお師匠様は、幻覚・幻聴が聞こえる状態になってしまったので、メモの走り書きを手がかりに、自分でチケットをもらいに行きました。
 でもですね、いってびっくり、ベトナムはこみゅにすとの国でございまして、パスポートにビザがいるんですの。きゃー。日にちは無い、時間は迫る。でも旅行会社に頼んだら、なんとかなったのでした。
 で、今度はチケットとパスポートを取りにH○Sに行ったら、パスポートしかなくて「チケットは?」と聞いたら、「ああ、
3日後に取りに来てください」と、おっしゃるのですの。
 でも、あれ、そんなぁ、ああ~ん、殺生な、と思って
 「な”ん”じゃお”り”ゃ”~!わらぁチケット取りにきとんねんぞ。お”ら”!」
 と言ったら、なんか若造が、後ろの方にいってごそごそして
 「あ、ありました。チケットです。はい」
 としれっとしていったのですの。
 あたまにきちゃったのですが、でもとりあえず事務所に帰って、死にかけているお師匠様を横目に、うふふん、とチケットを見ていると、お師匠様が寝言で
 「げら、ちぇっくぅ・・・・」
 と言ったのです。すると私の頭に、ぴこーんと電球がともりました。
 あぁん。あれ、なんていいましたの?り・り・リンゴファーム?もとい、リコンファームですわ!いやな予感がして、○ISに再度電話をして、
 「このちけっと、リコンファームは、どうなっておりますの?」
 と聞いたら、
 「やってください」
 ときたものですの。ぐわし!
 「お”~ま”~え”~が~やるか!こっちにやってくださいって言うんだろ、チケット渡すときに!う”お”ら”!」
 と言って、ちょっと奇声をあげて、お耳にお仕置きをしてあげたのですわ!鉄槌ですの!

 そうして私はチケットを手に入れて、朝方始発電車が出る竹の塚までタクシーで走って、そっから電車に乗って、
羽田に向かったのですわ。

 つづく。

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